将来構想委員会の近況
地域交流や仲間たちの豊かな地域生活作りに向けての議論が下記のようにまとまりました。次回理事会に具申の上、法人としての活動として具体化されることとなります。 2009.7
将来構想委員会第2回具申(案)
障害のある仲間たちの豊かな人生をつくりあげていくためには、地域社会のかかわり、支援が不可決である。社会福祉法人あさみなみが地域にねざした事業作り、仲間たちの豊かな地域生活の創出を目的に創設された事を考えると、法人組織として総体的・計画的な地域への働きかけが不可決である。下記について早期に取り組みを具体化するべきである。
1、あさみなみの理念や実践を地域にアピールする取り組み
(1)地域の行事や企画に参加してあさみなみをアピールする取り組み
下記地域行事については、本年度(2009年度)からでも、担当職員を配置し、企画段階から積極的に参加をすすめ、その中であさみなみの姿をアピールしていく。
区民祭り ゆめわくらんど 医療生協健康まつり 協同診療所ふれあいセンターまつり
興動館祭り 公民館祭り (祇園・祇園西・古市) 祇園小学校バザー
参加の形態は多様なものが考えられるが、仲間のステージ発表を積極的に進めるべきである。
(2)あさみなみ施設の開放
夏祭りなどの経験を手がかりとして、あさみなみ施設に多くの地域の人たちが活発に出入りできる状況を作り出す必要がある。
*土曜開所日を活用したミニ映画会・ミニコンサートの開催
*フリーマーケットの開催とその場での仲間作品展示
などちょっとの工夫で可能になる取り組みはここ2年の間で具体化するよう進言する。
*仲間たちが取り組んでいる作業の体験や文化的企画なども「はなみずき」「作業所連絡会」などと協同しながら、5年をめどに実現すべきである。
(3)広報活動の活性化
広報誌「せせらぎ」の発行を隔月とし、その配布も関係者のみでなく、地域の多くの人たちに広げるべきである。なお体裁・編集・読みやすさ等、専門家の指導を得ながら追求していくべきである。
あわせて、開設しているホームページの更新を各部署で担当者を配置して行っていくべきである
(4)地域活動への参加
法人あさみなみ職員・利用者全体で地域活動に取り組むことも重要である。そのため、地域一斉清掃活動などへの参加をすすめるべきである。
2、仲間たちの豊かな地域生活を実現していくために
仲間たちの豊かな地域生活を実現するためには地域の中により多くの理解者・支援者を得ていくことが重要である。そのためにもっとも有効な手段が多くのボランティアに育ってもらい、仲間たちとのかかわりを深めていくことである。
(1)法人あさみなみでのボランティア受入れ
日常的にあさみなみの事業・活動にボランティアの受け入れを図っていくことが重要である。そのためにも、
①いつ、どんな支援をどんな形で求めているのかを明らかにすること
②常にそのような情報をこれまでかかわりのある個人や学校・団体に発信すること
③仲間たちとの交流をベースとしてボランティアでしかできにくい活動(友達活動・共感できあう活動)を法人あさみなみとして企画していくこと
などが大切なこととなる。将来的にはコーディネーター的な職員を専任化することが望ましいが、当面、セクションを決めボランティアの受け入れ、育成の役割を業務化するべきである。
(2) 社会福祉協議会と協働して、ボランティア講座等を企画し、ボランティア育成に努める。
地区ボランティアバンク等地域でのボランティア育成の取り組みも進んでいる状況は心強いところである。そのような取り組みと協働し、ボランティアを育てていくためには当事者を中心に「障害の理解」や「障害者への支援のあり方」を伝えていく力を持つことが不可欠である。仲間部会などの活動により仲間たちの伝える力を早期に作り上げていくべきである。
(3) 空き店舗の活用などにより、地域とのつながりの拠点づくりを進める
とりわけ祇園地域に、住民の立ち寄れる店舗を確保し、その場での仲間の仕事づくり・パンやクッキーの販売など取り組むべきである。そのことにより、より密接な住民とのつながりを創出することが可能である。また、空き店舗活用により、地域の活性化に貢献をするべきである。